三流君 ken3のmemo置き場

三流プログラマーのメモ書きです。主にVBAやWindowsの話題が多いです

挨拶・自己紹介:
失敗続きのAB型の変わり者 :三流プログラマー Ken3です
フリーのエンジニア・個人事業主です・・と書くと聞こえはイイが(それとなくカッコよく聞こえるが)、 現在は小さな案件の受注請負 と 短期派遣 で 日々つつましく?ほそぼそと暮らしてます。

よく検索されるキーワード: [質問回答XXXXさんへ] [CreateObject] [VBA] [JRA競馬オッズ]

AccessからExcelの操作 書式をコピーして罫線・形を整える xl定数の処理ほか

http://d.hatena.ne.jp/ken3memo/20091127/1259307176 からの続きです。

5.5.2.2 罫線などの書式を最後の行までコピーする

問題点
2.ひな型(テンプレート)ファイルの罫線が引かれていない場所にも転送される。
データ数が多いと、テンプレートの枠を越えます。
  ワクを事前に大きく取ると今度は少量のデータ転送時に困ってしまう。
  データの数に合わせて、罫線を作ってほしい。

対策・処置として、
頭の行(4行・5行目の書式)をコピーして、
データ数分だけ書式を貼り付ける
そんな処理で対応してみたいと思います。

そんな操作・動作をマクロ記録すると、下記のように記録されます。

Sub Macro1()
'
' Macro1 Macro
' マクロ記録日 : 2009/11/28  ユーザー名 : user2000
'

'
    Rows("4:5").Select
    Range("B4").Activate
    Selection.Copy
    Rows("6:21").Select
    Range("B6").Activate
    Selection.PasteSpecial Paste:=xlPasteFormats, Operation:=xlNone, _
        SkipBlanks:=False, Transpose:=False
    Application.CutCopyMode = False
    Range("A4:A5").Select
End Sub

まぁ、余計なコードも付いていますが、これをAccessへ貼り付けます。
と、同時に、
Set oApp = CreateObject("Excel.Application")
などで起動しているので、頭に変数oApp.を付け

oApp.Rows("4:5").Select
oApp.Range("B4").Activate
oApp.Selection.Copy
oApp.Rows("6:" & y - 1).Select
oApp.Range("B6").Activate
oApp.Selection.PasteSpecial Paste:=xlPasteFormats, Operation:=xlNone, _
SkipBlanks:=False, Transpose:=False
oApp.Application.CutCopyMode = False
oApp.Range("A4:A5").Select

みたいな感じで貼り付けます。

で、テスト実行すると、
えっ、コンパイルエラー 変数が定義されてません。
ガクッ、xlPasteFormats が定義されていないと、怒られコンパイルエラーで止まります。

oApp.Selection.PasteSpecial Paste:=xlPasteFormats, Operation:=xlNone, _

xlPasteFormatsxlNoneExcel側のVBA,定数なので、
Accessでは定義されていないとエラーになってしまいます。
(冷静に考えれば、xlXXXXxlが頭に付いたExcel側の定数なので。)

原因が、定数が定義されていないので、定数を使わない方法があります。
※定数をExcel側で書き出し直接値を書きます。

書き出す方法は、ExcelVBAのイミディエイト ウインドウで

? xlPasteFormats

  • 4122

? hex(xlPasteFormats)
FFFFEFE6

? hex(xlNone)
FFFFEFD2

と、? xl定数 や ? hex(xl定数) で16進数で値を表示させ、AccesのVBAに書き込みます。

oApp.Selection.PasteSpecial Paste:=&HFFFFEFE6, Operation:=&HFFFFEFD2, _
SkipBlanks:=False, Transpose:=False

↑こんな感じで、格好悪いけど、直接値を書き込みます。(&Hで16進数です。)

完成したソース(長いけど・・・)


Private Sub コマンド10_Click()

Dim oApp As Object 'Excelアプリの参照用
Dim strWORK As String '文字編集用のワーク変数
Dim i As Integer
Dim strMDBPATH As String 'MDBの保存場所、フォルダー・ディレクト
Dim strXLSFILE As String 'テンプレートファイルの名前、e:\xxx\yyyy\テンプレート.xls

Dim rs As New ADODB.Recordset 'ADOのレコードセットです。
Dim y As Integer 'セットする行番号です

'印刷FLGがYesのデータを集める。
rs.Open "select * from 社員テーブル where 印刷FLG=Yes", CurrentProject.Connection, _
adOpenKeyset, adLockOptimistic

If rs.RecordCount = 0 Then '選択件数のチェック
MsgBox "転送データが選択されていません。"
Exit Sub '↑メッセージを表示して関数を抜ける
End If

'Excelファイルを開く
'Accessの起動位置を取得 CurrentDb.NameにD:\xxxx\yyyy\zzz.mdbが入っている
strWORK = CurrentDb.Name

'後ろから1文字単位で¥を探す
For i = Len(strWORK) To 1 Step -1
If Mid(strWORK, i, 1) = "\" Then Exit For '¥だったら抜ける
Next i

'D:\xxxx\yyyy\zzz.mdb --> D:\xxxx\yyyy\ にする
strMDBPATH = Mid(strWORK, 1, i)

'Excelの元ファイルの名前を作成 D:\xxxx\yyyy\ + テンプレート.xls
strXLSFILE = strMDBPATH & "テンプレート.xls"

'ファイルの存在をチェックする
If Dir(strXLSFILE) = "" Then
MsgBox strXLSFILE & " の存在を 確認して下さい"
Exit Sub 'エラーなので途中で抜ける
End If

Set oApp = CreateObject("Excel.Application")
oApp.Visible = True
'Only XL 97 supports UserControl Property
On Error Resume Next
oApp.UserControl = True

'テンプレートファイルを開く
oApp.Workbooks.Open Filename:=strXLSFILE

'テンプレートファイルをcopy 2009-11-28 追加
oApp.Windows("テンプレート.xls").Activate
oApp.Sheets("名簿").Select
oApp.Sheets("名簿").Copy
oApp.Windows("テンプレート.xls").Activate
oApp.ActiveWorkbook.Close


'AccessのデータをExcelへ代入する。
'ループ処理
y = 4 '4行目からセットします。
While rs.EOF = False 'いつものEOFが偽の間

oApp.cells(y, "A") = rs.Fields("社員番号") 'データをExcelへセットする。

oApp.cells(y, "B") = rs.Fields("氏名")
oApp.cells(y + 1, "B") = rs.Fields("ふりがな") '※2段目なのでy+1

oApp.cells(y, "C") = rs.Fields("生年月日")
oApp.cells(y + 1, "C") = rs.Fields("性別")

oApp.cells(y, "D") = rs.Fields("郵便番号") & " " & rs.Fields("住所")

oApp.cells(y, "E") = rs.Fields("電話番号")
oApp.cells(y + 1, "E") = rs.Fields("本籍")

oApp.cells(y, "F") = rs.Fields("配偶者有無")

oApp.cells(y, "G") = rs.Fields("雇用年月日")

'H列に持っている資格複数をセットする。
oApp.cells(y, "H") = get資格(rs.Fields("社員番号"))

rs.MoveNext '次のレコードに移動しないと、とんでもないことに(笑)
y = y + 2 '1つの名簿データで2行使うので、+2で次の行です
Wend

rs.Close '開いたら閉じろ、ドアを開けたら閉めるってしつけられたでしょ(笑)
Set rs = Nothing '変数も後始末しますか。使った器はキレイにしろって?

'書式の調整
'データの終わり、y-1まで、書式(罫線など)をコピーする
oApp.Rows("4:5").Select
oApp.Range("B4").Activate
oApp.Selection.Copy
oApp.Rows("6:" & y - 1).Select
oApp.Range("B6").Activate
oApp.Selection.PasteSpecial Paste:=&HFFFFEFE6, Operation:=&HFFFFEFD2, _
SkipBlanks:=False, Transpose:=False
oApp.Application.CutCopyMode = False
oApp.Range("A4:A5").Select

End Sub

まぁ、無事に完成したけど、Excelの定数を調べて直接値を毎回書くって変だよね。
それに、Excelの定数なのでめったに値の変更しないかもしれないけど・・・

まぁ、まぁ、そんなに怒らないでくださいよ。
普通のプログラマーさん達は、参照設定を行いますから。

Accessのツール・参照設定から、
Excel XX.X Object Library
を選択します。


↑参照設定すると、あら不思議、
oApp.Selection.PasteSpecial Paste:=xlPasteFormats, Operation:=xlNone, _
で、普通にExcel VBAの定数が使えたりします。

参照設定する方法がスマート、自然ですよねぇ。。。
※まぁ、ExcelAccessのバージョン問題などで、
 公開用のソースでは使っていなかったりで、
Const xlPasteFormats = &HFFFFEFE6
Const xlNone = &HFFFFEFD2
とか、定数をConstで頭に書いている(直接の値は書きたくない後でコードの意味がわからなくなる)、そんな対応を取っている人もいると思います。

イロイロあった、試行錯誤・失敗の動作は↓を見てください。
操作・テストの動画をはる
www.youtube.com
http://www.youtube.com/watch?v=HCp_hUbe-Zg

Ken3 ホームページ 目次

分類:HPを大きく分けると4つの柱(分類)です。

  1. [VBA・マクロ プログラミング]の解説
    当店の人気はVBA系のCreateObject("XXXXXX.application")で他のアプリケーションを操作するサンプルが人気です
  2. [プログラマーの愚痴]では、あまり見せたくない三流プログラマーの内面かな。
    三流君を踏み台にする
  3. [古いクラシック ASP(Active Server Pages)]の解説。
  4. [元コンビニ店長時代の話]が弟に巻き込まれ、失敗した脱サラ、畑違い?の仕事で失敗。
主に上記4つの分類でHP作成やメルマガの発行を行ってます。
※更新頻度が落ちていて情報の鮮度が悪いです。



本当に三流なんです(笑):たまにスゴイですねなんて言われることもありますが、
真実は→ [三流君の真実は...] ←を初めに見てくださるとわかると思います。
(からくりは、成功例↑しか載せてなくて ヒドイ失敗例はお蔵入り迷宮入りが多かったりします)