前回 http://d.hatena.ne.jp/ken3memo/20110716/1310773795 からの続き
(サウダ)我が名は サウダ。
生贄の娘をいただきに参上した。
勇者ヨシヒコだ。
オシナさんは誰にも渡さない。
ならば斬り捨てるまで。
1人でとは いい度胸だ。
俺が相手になる。
お前らなど 俺1人で十分だ。
やっぱり やめなさい サウダちゃん!
ちょっ ちょっと待たれい。
どうも初めまして。 サウダの母です。
すみません この子⇒
どうしても山賊になる
山賊になるって きかないもんで。
ホントは気のいい子なんですよ。
ちょっと やめてって 母さん。
余計なこと言うなって。
だって そうじゃない。
何度も野良犬 拾ってきて
飼ってくれ飼ってくれって。
帰れよ。 もうここは
俺1人で大丈夫だから。
1人で なんにもできないから
来てあげてるのよ。
今朝だって
「お母さん 靴下どこ?」。
敵の前で恥ずかしいだろ。
そういうこと言うなよ!
すみませんね 皆さん。
この子 どうしても
皆さんを殺して⇒
その中の娘さんが
欲しいらしいんです。
ホントに いい子なんでね。
もし よろしかったら
殺されていただけると⇒
母親としては
嬉しいかぎりなんです。
お母さんの気持は
わかるんですが⇒
我々も 殺されたくない気持も
ありまして。
ですよね わかります。
母さん いいかげんにしろって。
そんなこと言わなくても
俺 コイツら殺せるから。
殺せるかな?
皆さん どう思います?
どうでしょうかね。
戦うとなれば
こちらも4人がかりですし。
サウダ君 相当強くないと⇒
う〜ん… こちらが
勝ってしまうかなという。
バカなことを言うな!
俺は先生のもとで
3年も剣術の修業をしたんだ。
10人がかりで来られても
倒せるくらいの力は持っている。
もう 言い出したら
きかない子なんだから。
あの… 皆さん。
息子の大事な
初陣なものですから⇒
どうかこれで 穏便に
殺されてはいただけませんか?
なんで 殺す人間に米を?
母さん そんな贈り物とか
しなくても勝てるからね。
わかったわ。
思う存分 戦ってちょうだい。
ワハハッ かかってこい 雑魚ども!
危ない もう。
痛い痛い 怖い。
あぁ〜 怖い怖い。
痛い痛い 怖いわね 怖い。
あぁ〜 痛い痛い。 危ない危ない。
あの… お母さん!
やりづらいですね やっぱり。
そうですよね すみません。
黙ってるようにします。
というか やっぱり
お母さんの前で息子さん⇒
斬れないですよね。
ですよね。
さぁ どうしましょう。
だから 母さんは帰れって!
母さんだって
帰れないでしょうよ!
山の事故で
お父さん死んじゃって
家族もう
お前しかいないんだから。
そんなこと言って この前
変な男 連れ込んでただろ!
あれは いつもキノコくれる
おじさんでしょうが。
惚れてんだろ?
知ってんだぞ アイツに。
は? そんなことない。
キノコだけの関係です。
嘘つけ! この前
竹藪で抱き合ってるとこ見たんだ。
あれは 竹藪から
たまたま ヘビが出てきて
キャッってなって 偶然こう…。
そのあと1分間ぐらい
抱き合ってただろう!
ヘビが出てきて キャッってなって
1分も抱き合うヤツが
どこにいるんだよ!
お母さんだって恋したいわよ。
女なんだから!
アイツが父親になるなんて
俺 絶対イヤだからな!
あの すみません。
すみません お恥ずかしいところを
お見せしまして。
もう あれですから
先をお急ぎください。
すみません
そうさせてもらいます。
キノコのおじさん…
いい人だと思うよ。
お前 知らねえだろ!
感想
冒頭のバイトの話も笑えたけど、
会社休む時、母親が息子の代わりに電話連絡をする(実話)、
そんな今風な過保護物語を思い出して笑ってしまった。
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第二話 目次 あらすじ ネタバレは:[勇者ヨシヒコと魔王の城 2話 目次 台詞と感想]を見てください。