http://d.hatena.ne.jp/ken3memo/20091124/1259006845 からの続きです。
5.5 選択したデータをExcelへ転記(代入)したい
全てのデータを印刷する処理もまだまだ中途半端なのに、
選択したデータを印刷にチャレンジしてみます。
[動画を貼る。]5.5.1〜5.5.2まで
www.youtube.com
http://www.youtube.com/watch?v=uzCIrvDLOd0
5.5.1 テーブルに印刷フラグを追加する
印刷したいデータを選んでもらいたいので、
社員テーブルに印刷フラグを追加します。
フィールド名称は 印刷FLG で Yes/No型の選択型にします。
5.5.2 印刷データの選択フォームを作ります
次に、印刷したいデータを選択する(ユーザー)に選ばせるフォームを作ります。
フォーム名を F社員選択 として、一覧形式のフォームで作成します。
あとは、印刷FLGが立っているデータを選択したいので、
select * from 社員テーブル where 印刷FLG=Yes
と
SQLのwhere句で条件に 印刷FLG=Yes を指定しただけです。
Option Compare Database Option Explicit Private Sub コマンド10_Click() Dim oApp As Object 'Excelアプリの参照用 Dim strWORK As String '文字編集用のワーク変数 Dim i As Integer Dim strMDBPATH As String 'MDBの保存場所、フォルダー・ディレクトリ Dim strXLSFILE As String 'テンプレートファイルの名前、e:\xxx\yyyy\テンプレート.xls Dim rs As New ADODB.Recordset 'ADOのレコードセットです。 Dim y As Integer 'セットする行番号です '印刷FLGがYesのデータを集める。 rs.Open "select * from 社員テーブル where 印刷FLG=Yes", CurrentProject.Connection, _ adOpenKeyset, adLockOptimistic If rs.RecordCount = 0 Then '選択件数のチェック MsgBox "転送データが選択されていません。" Exit Sub '↑メッセージを表示して関数を抜ける End If 'Excelファイルを開く 'Accessの起動位置を取得 CurrentDb.NameにD:\xxxx\yyyy\zzz.mdbが入っている strWORK = CurrentDb.Name '後ろから1文字単位で¥を探す For i = Len(strWORK) To 1 Step -1 If Mid(strWORK, i, 1) = "\" Then Exit For '¥だったら抜ける Next i 'D:\xxxx\yyyy\zzz.mdb --> D:\xxxx\yyyy\ にする strMDBPATH = Mid(strWORK, 1, i) 'Excelの元ファイルの名前を作成 D:\xxxx\yyyy\ + テンプレート.xls strXLSFILE = strMDBPATH & "テンプレート.xls" 'ファイルの存在をチェックする If Dir(strXLSFILE) = "" Then MsgBox strXLSFILE & " の存在を 確認して下さい" Exit Sub 'エラーなので途中で抜ける End If Set oApp = CreateObject("Excel.Application") oApp.Visible = True 'Only XL 97 supports UserControl Property On Error Resume Next oApp.UserControl = True 'テンプレートファイルを開く oApp.Workbooks.Open Filename:=strXLSFILE 'AccessのデータをExcelへ代入する。 'ループ処理 y = 4 '4行目からセットします。 While rs.EOF = False 'いつものEOFが偽の間 oApp.cells(y, "A") = rs.Fields("社員番号") 'データをExcelへセットする。 oApp.cells(y, "B") = rs.Fields("氏名") oApp.cells(y + 1, "B") = rs.Fields("ふりがな") '※2段目なのでy+1 oApp.cells(y, "C") = rs.Fields("生年月日") oApp.cells(y + 1, "C") = rs.Fields("性別") oApp.cells(y, "D") = rs.Fields("郵便番号") & " " & rs.Fields("住所") oApp.cells(y, "E") = rs.Fields("電話番号") oApp.cells(y + 1, "E") = rs.Fields("本籍") oApp.cells(y, "F") = rs.Fields("配偶者有無") oApp.cells(y, "G") = rs.Fields("雇用年月日") 'H列に持っている資格複数をセットする。 oApp.cells(y, "H") = get資格(rs.Fields("社員番号")) rs.MoveNext '次のレコードに移動しないと、とんでもないことに(笑) y = y + 2 '1つの名簿データで2行使うので、+2で次の行です Wend rs.Close '開いたら閉じろ、ドアを開けたら閉めるってしつけられたでしょ(笑) Set rs = Nothing '変数も後始末しますか。使った器はキレイにしろって? End Sub '社員番号を受け取り、持っている資格名称を返すサブ関数 Private Function get資格(社員番号 As String) As String Dim strSQL As String strSQL = "select * from Q資格" strSQL = strSQL & " where 社員番号='" & 社員番号 & "'" Dim strRET As String Dim rs As New ADODB.Recordset rs.Open strSQL, CurrentProject.Connection, _ adOpenKeyset, adLockOptimistic 'ループ処理 strRET = "" 'リターン値の初期化 If rs.RecordCount > 0 Then '資格が1つでもあったら(0件以上) While rs.EOF = False 'いつものEOFが偽の間 strRET = strRET & rs.Fields("資格名称") & " " rs.MoveNext '次のレコードに移動しないと、とんでもないことに(笑) Wend End If rs.Close '開いたら閉じろ、ドアを開けたら閉めるってしつけられたでしょ(笑) Set rs = Nothing '変数も後始末しますか。使った器はキレイにしろって? get資格 = strRET '作成した変数を返す End Function
で、簡単に作るとバグが多くて困りますねぇ。
問題点
1.Excelへ出力を繰り返すことができる(まぁ、これはこれでいいのかも)
でも、転記後、ひな型ファイルを保存することができる。(壊すことができる)
処置・対策は → http://d.hatena.ne.jp/ken3memo/20091128/1259368613
2.ひな型(テンプレート)ファイルの罫線が引かれていない場所にも転送される。
データ数が多いと、テンプレートの枠を越えます。
ワクを事前に大きく取ると今度は少量のデータ転送時に困ってしまう。
データの数に合わせて、罫線を作ってほしい。
処置・対策は → http://d.hatena.ne.jp/ken3memo/20091128/1259398153
3.印刷FLGにチェック後すぐにExcelへのボタンを押すと、
最後にチェックしたデータが転記されない
(テーブルの印刷FLGが更新されていないのでは?)
処置・対策は → http://d.hatena.ne.jp/ken3memo/20091128/1259406486